Last Updated on 2023年9月14日 by chii

2023年9月15日、乙女座で新月を迎えます。「乙女」という響きには純粋で可憐なイメージがありますよね。
数秘的にも、本日は安定・落ち着き感のある「4」の日です。正確には「22」なので、陰陽・全く異なるものを統合する神秘的なイメージの日。
新月でもただ姿が見えないだけで、月は変わらず空にあります。陰に覆われた月を感じながら、明日から始まる日々の整えにぴったりなイメージです。
今回のタロットメッセージでは、テーマのカードに「戦車/逆位置」が示されています。それゆけゴーゴー!な勢いを緩めるタイミングかもしれません。
こちらの記事では、本日から次の満月(9月29日牡羊座)までの2週間のメッセージをお伝えいたします。
今回は猫タロットのリシャさんより、新月のお手紙をお届けします。
お題「戦車/逆位置」

夏のお疲れが溜まっているのでしょうか。この2週間はゴンゴン進むというより、いったん止まる時間が必要なようです。
もしかすると、これまでと同じことをしているのに最近スムーズに進めないなぁと、滞りを感じておられる方もおられるかもしれません。
スムーズに進めているとき、トントン拍子にことが運んでいるときって、清々しい満足感を感じられますよね。(マリオが「スター」を獲得して無敵状態になっている時のような!)
実は、うまくいかなくなったとき、滞ったときこそ勝負時。いったん「戦闘モード」を解いて、今いる場所の景色をよく見てみましょう。
今はどの辺りにいますか?
目的地に近づいていますか?
勢いのままバビューンと通り過ぎてしまって、大切なものを見過ごしてはいませんか?
新月からの2週間は「現在地の確認」を意識してみてください。いったん戦車を降りて、ストレッチしてみたり、お散歩してみたり、ふぅ〜っとリラックスするイメージで。
そして、頭と心、論理と感情、静と動、陰と陽、2つの異なるベクトルのエネルギーがバランスよく整っているかを内観してみてください。
現状「木棒の9」

この記事を読んでくださっているあなたの、今の状態です。
場面はクライマックス近く。やや防御姿勢強め。憂いがないように万全に備えるような雰囲気です。
補助のカードに「剣の騎士」が逆さまに示されています。「お題」の戦車/逆位置と同様に、やはり攻めより守備のような状態。いま無理に攻め込もうとすると、有り余る力が暴走しやすいと感じます。
安心したい。失敗したくない。傷つきたくない。
それは誰しもが思う当たり前の感情ですが、その気持ちが普段よりも強く出やすい状態かもしれません。
もしかすると、必要のないものまで備えているような。
鍵「木棒の女王」
「女帝」

守りの姿勢が強くなりやすい状態は、何が理由なのでしょうか。
こちらは、現在の状態に至る元となった場面、過去にあるヒントのようなメッセージです。
「木棒の女王」、補助カードは「女帝」と、どちらも女性性が強いカードが示されています。「木棒の女王」の方は「アネゴ肌」でバリバリ働く女性の上司のようなイメージでしょうか。
物事がスムーズに運んでいた際には、あなた自身の魅力がトントン拍子を引き寄せていたのではと感じます。
もちろん、この「魅力」には「結果を伴う実力」も含まれていると思いますが、どちらかというと「勢い」や「エネルギー」のような、個人的な持ち前の魅力。論理立った思考とは違う種類の魅力のイメージです。
筋道立てた思考よりも、直感的な、感覚的な、右脳的な思考で進んできたのではと感じました。時にそれは他人と共有するのは難しい思考回路だったかもしれません。それが周囲との摩擦になってしまった、ということもあるかもしれません。
これまでは「なんとなくこっち!」「それはやりたい/やりたくない」というような感覚的な思考だけでも、あなた自身の魅力によってトントン拍子に進んでこられたかもしれません。
しかし、それだけでは行き詰まりが訪れます。
感覚的・右脳的な思考だけでなく、論理的・左脳的な思考も一緒に使って現在位置を確認してみてください。「やりたくない」と感じても「やる必要があること」があります。
助言「杯の5」

現状に示された木棒9の猫さんからは「絶対失敗したくない!」というような気合いを感じました。これまでトントン拍子にそれゆけゴーゴーで来れてきたならば尚更に「なんで上手くいかなくなっちゃったんだろう」と焦る気持ちもあるでしょう。
失敗しないために、傷つかないために、備えて、備えて、備えて。
ギュッと身体が強張ったままに。
失敗って、何をもって失敗なのでしょう。「すぐに満点の結果が出なかった」ことを重視するならば失敗と言えるでしょう。
しかし、可能性に挑戦できたことは成功。うまくいかない方法がわかったことは成功。
立ち止まったことで美しい景色に気付けたなら、それも成功。
何に焦点を当てるかで、失敗にも成功にもなるのです。
杯の5のカードには、飲み物が入っているカップが倒れてしまってガッカリしている猫さんの姿が。でもね、全部が倒れてしまったわけではなく、2つは無事に保たれています。
そのことに、猫さんは気が付いているのでしょうか?
それとも、分かっていても「3つもこぼれてしまった」ことにフォーカスして悲しくなってしまったのでしょうか。
新月の日、月は見えなくても変わらず空にあります。「すべてを失ったように見えるだけ」で、すべて失ってしまうなんてそれほど起こらない出来事なのではないでしょうか。
スムーズにいかないことに焦るあまり闇雲に進もうとすると、道を間違えたまま進んでしまい迷う恐れがあります。焦ったり不安になったりすると視野が狭くなりがちなので、そんなときこそ「解く・緩める」意識を大切にしてみてください。
勢いだけでは進めないから

人生山あり谷あり。
嬉しいことがあるってことは、
悲しいこともあるってことよね。
上手くいく時も、
上手くいかない時もあるのは
仕方のないこと。
どうか「喪失」に集中しすぎないで。
「そんな時こそ」歩みを止めて、
景色をぐるっと眺めてみて。
どこへ向かっていたのかを
思い出して。
物事の陰と陽をどちらも感じて。
頭と心、論理と感情、静と動。
違うベクトルのバランスが整えば、
再びエネルギーは湧いてくるからね。
リシャより