Last Updated on 2023年8月10日 by chii

1年の中で最も日が長くなる夏至。春分・夏至・秋分・冬至と、1年の中で4回訪れる節目の2番目です。陰陽の考えでは、春分から拡大してきた「陽」の気が最高潮に達する時期と言われています。
こちらでは、今日から約3ヶ月という長期的な視点からのタロットメッセージをお送りいたします。今回の語り手はカラスタロットのチャロさんです。
テーマ「再出発」

3ヶ月間のお題に「聖杯8」のカード。その先へ進む。「リセット」というより「リスタート」の方が近いイメージです。
これまでの人生の中で、春分の日から約3ヶ月間で、みなさんが手にしてきた経験や実績。今、まずはそれらに感謝を。そして、新たに歩き出す時。
物語はまだ途中。まだ見ぬ可能性の「その先」があります。
「そのことは、これで完了です。ありがとう。ありがとう。未来で待っている私に会うため、私はまた歩き出します。」
現状「無垢」

現状に「星」のカード。タロットにおいて「悪魔」「塔」を経て「星」のカードという順番です。「悪魔」「塔」と波乱のある物語を歩んできましたが、それを経て、再び無垢な状態になる時。
波乱から学んだこと、大変だったから得たもの、苦しい時にそばにいてくれた人、こんなに苦しいのに「それでも手にしたい」と思えたことなど−−
そのようなものが、いま希望の光となって胸に輝きます。その光のもと、古い鎧を脱ぎ捨てて、自分自身に戻るでしょう。
「そうか、これだったんだ」目から鱗が落ちるように、腑に落ちることがあるかもしれません。答えはいつだってシンプルです。
感受性の豊かな方は、インスピレーションを受信しやすい状態かもしれません。ピンとくることがあったり、天啓のようなものと出会ったり。無垢で無意識な状態になりやすい現在、第六感的な感覚が研ぎ澄まされやすい状態と言えます。
ヒント「振り返り」

先ほど「リセットではなくリスタートに近いイメージ」とお伝えいたしました。このカードも「振り返り」「改善」などのイメージがある「金貨7」です。
これまで取り組んできたこと、情熱を注いできたこと、それはまだ完了ではないかもしれないけれど、いったん成長や実りを確認する時。よしよし、順調だぞ。うーん、方法を変えてみようかな。そもそもこれ、私が欲しかったものだっけ?そんなふうに、途中経過の振り返り。
もし不要なものに気が付いたら、「捨てる」の前に「完了する」ことが大切です。完了とは完成と違います。「今までありがとう、さようなら。」物事に感謝をして「手放す」ことです。
そうして完了してゆくと、重たい鎧を脱いでいけるでしょう。手放して、手放して、脱いで、脱いで。そうして残ったものが希望になるでしょう。
「殺伐」と出会ったときは

今後もみなさんの物語は続きます。これからの道で、再び鎧を身に纏わなければいけない時が来るかもしれません。殺伐と出会い、心が荒れる日もあるかもしれません。強い言葉に傷つく日があるかもしれません。勝っても負けても虚しい戦いがあるかもしれません。
そんな時こそ、今日の「無垢な自分と希望」を思い出してください。みなさんの胸にはいつでも希望の星が灯っていることを感じること。他の誰でもなく自分自身になった身軽さを思い出すこと。
自分の人生にとって不必要な戦いであるならば「戦わない」という選択肢も検討してください。他人を打ち負かして気持ちよくなれるのはほんの一瞬です。戦うべきものはいつだって、自分の中にあります。
世の中には様々な人がいますので、一喜一憂すると疲れてしまいます。嫌な相手と出会った時は「私に“不正解”を教えてくれたのね」と置き換えてみるのはいかがでしょうか。そうすると、苦手な人も重要な「先生」に。
反面教師として「自分はこうなっていないかな」と振り返ってみるのも良いかと思います。世界は鏡。出会う人の状態は自分の状態を映し出していることがあります。
収穫の秋に向けた3ヶ月間に

「星」のカードからは精神性や芸術性などを感じます。やや無意識のような、潜在意識のような。
「こうしなければいけない」「こうあらねばならない」そういった鎧を重ね着しやすい現代社会。現実的に、大人社会を生きていく上では仕事上の顔や社交的な顔を使わなければいけません。いつでもどこでもすっぽんぽんで生きるわけにはいきません。
重ねに重ねた鎧によって、自分自身がわからなくなりやすい。分厚い鎧に隔たれて、自分の声が聞こえなくなりやすい。なので、意識的に鎧を脱ぐことが重要です。1日の終わりに、すっぽんぽんになって湯船に浸かるようなリフレッシュ時間。ご自身の声を聴く時間。胸に灯った希望を感じる時間。
これから暑い季節が始まります。心身ともにお疲れが溜まりやすい季節となりますので、ぜひこまめに休息時間をとってくださいね。心身の疲れはこまめに排出するのがおすすめです。軽い疲れの場合、自分では気が付かないこともあります。「無」になる時間を設けて、心身の些細な声を聴いてみてくださいね。