「グレー」を受け入れること

今日の占いに「白黒つけず、グレーが良い日」とあった。以前、心理テストのようなカードを用いて性格診断をしてくれるカウンセラーさんに「あなたは白黒つけたがる傾向がある」と言われたことを思い出した。それは自覚していなかったことだったけれど、言われてみれば確かにそうかもしれない。自分の背中は見られないように、他人から見てもらわないと見えない部位がある。

なぜ自分は白黒つけたがるのか。それは「グレーだと不安だから」だと思った。どっちつかずが怖くて、白か黒かハッキリさせていると安心だから。他人からどう見られているのかわからないけれど、私はおそらく臆病なのだと思う。

「物事はグレーで温める方が良いタイミングもある。そして、あなたは相手を「嫌い・苦手」と思ったら完全に遮断しがちでは?特に仕事の場合は、グレーのお付き合いで上手くいくこともあるよ。」

こんなふうなことも言われたと思う。

すべての物事は、たくさんの面を持った立体物なのかもしれない。「良い・悪い」「正しい・間違い」「きれい・汚い」こういったものは、見る角度によって変わる。

悩んでいる時は「今この時点」だけを考えがちになる。誰しも悩み続けたくはないから、はやく答えを出したい。でも、今答えが見えなくって途方に暮れてしまう。特に、愛犬愛猫は言葉を話せないし、飼い主さんにすべての決定義務がのしかかる。

たとえば、猫の爪とぎ。壁をボロボロにされてしまう場合、飼い主さんにとっては「悪いこと」だけれど、猫ちゃんにとっては思いっきりガシガシできて「サイコーに良いこと」かもしれない。または、猫ちゃんにとって何か重要な主張の証かもしれない。良い・悪いは立場によって変わるので、白黒はっきり判断できない。

でもやっぱりおうちを破壊されては困るので、妥協点を見つけるのが平和。猫ちゃんが壁に爪をとがなくても良いように、爪とぎ台を増やしたり、新しいものに交換してあげたり、猫ちゃんが好みの素材を選んであげたり。ストレスによるものかもしれないから、今の飼育環境を見直してあげる。何か変わった出来事はなかったかな?と、今だけじゃなくて少し過去も見つめてあげる。「壁紙をツルツルのものに変える」といったハード面の対策も有効だけれど、それだけではほんとうの意味での妥協点にはならない。

猫ちゃんだって意思を持った生き物だから、完全に解決することができないかもしれない。私がもし「明日から絶対に猫背禁止!」と言われても、うっかりするとすぐグネンとしてしまうと思う。なんぴとも、急には変われない。

でも、頻度は減るかもしれない。今すぐには難しくても、完全に解消できなくっても、軽減できたならそれはすでに素晴らしいこと。

「なぜちゃんとできないの?」「どうしてそんなことするの?」そう悲しくなってしまうことは多い。でもね、犬にも猫にもちゃんと理由がある。人間はイジワルでわざと嫌なことをすることもあるけれど、動物はイジワルで何かをすることって少ないと思う(動物に聞いたことがないからわからないけれど)。「犬」「猫」とひとくくりにできなくって、それぞれ違った理由があることも。飼い主さんにとっての「嫌なこと」だけを見つめるのではなく、ちょっとはなれたところにある彼らの理由を考えてみると、イライラ・モヤモヤが楽になるかもしれない。

今この地点だけでなく、過去の点たちも見つめてあげる。

犬と人、猫と人との違いという点も、見つめてあげる。

病気が原因になっていることもあるから、獣医さんからも健康という点を見てもらおう。

そうしていろんな点と点を結んだ線が、

彼らの気持ちをつづる言葉になっているかもしれないんだ。

人も、動物も、自分以外を思い通りにするのは難しい。黒を完全なる白に変えるのは難しい。かといって、自分がガマンすれば良いってわけじゃない。黒から白に変えるには、グレーを通過する必要がある。グレーのグラデーション期間を受け入れて、できるだけ悲しくならないように。グレーも優しくて、すてきな色なのだから。

我が家の素敵なグレー、ロシアンブルーのレディさん。

我が家の素敵なグレー、レディさん。

6月3日、日差しに夏を感じた日に。

✴︎ペットメディアライター ✴︎犬猫相談員 ✴︎飼い主様とパートナーの架け橋役

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